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暮らし続けられる対馬を守っていきたい

私が大切にしている想い

有限会社対馬ビルサービスの代表を務めております、日高泰邦です。
昭和54年に父が創業して以来、私たちは清掃を中心に、地域の皆さまの暮らしを支える仕事を続けてきました。
この島で暮らす人たちが、安心して毎日を過ごせるように――それが、私たちの使命だと思っています。

今回ご紹介する動画では、私自身のこれまでの歩みや、会社を引き継いで感じたこと、そしてこれからの想いについてお話ししました。
ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

家族の姿から学んだ「働く」ということ

私が子どもの頃、父と母は昼も夜も関係なく仕事に出ていました。
その背中を見て育ったことが、今の私の価値観の土台になっています。

母に連れられて、対馬交通ホテルや今の対馬市役所の清掃を手伝ったことを今でもよく覚えています。
小さな頃から“働く”ということを、現場を通して自然に学ばせてもらいました。

高校卒業後は東京に就職し、25歳の時に父の勧めで対馬に戻りました。
入社してしばらくは、仕事の多忙さに気持ちが追いつかず、
新しい仕事を任されるたびに「それは無理だ」と言い訳ばかりしていました。

その時に父から言われた言葉が、今も忘れられません。

「できない理由を考える暇があったら、できる方法を考えろ。」

この言葉が、私の人生を変えました。
“できる方法を考える”という姿勢で向き合うと、不思議と物事は動き始めます。
この考え方は今、会社全体の社風として根づいています。

信頼でつながるチームをつくる

37歳で社長に就任した時、社内には多くの先輩・同僚・後輩がいました。
立場だけで動かせるものではありません。

「どうしたらみんなが協力してくれるか」
「どうしたら会社を一つにできるか」

考え抜いた末にたどり着いたのは、
“頭を下げてお願いする”ということでした。

上から指示するよりも、みんなの力を借りながら進めていく。
そうして少しずつ、会社の中に信頼と一体感が生まれていきました。

対馬に生きる人たちと共に

私は、対馬という島で暮らす人たちの姿に、いつも励まされています。

免許を返納しても自転車で通い続ける82歳の靴屋の先輩。
家族旅行を控えてでも、地域の行事を支える花屋の友人。

そんな方々を見ていると、
「この島には、人の想いで成り立っている暮らしがある」と感じます。

ネットで何でも買える時代だからこそ、
地元にお店があり、顔の見える関係で支え合うことの大切さを忘れたくありません。
「暮らし続けることができる対馬」を守るために、
私たちもその一員としてできることを続けていきたいと思っています。

次の世代へ伝えたいこと

これから社会に出る若い方々に伝えたいのは、
「できるかできないか」ではなく「どうしたらできるか」を考えてみてほしいということです。

その積み重ねが、自分の成長にも、地域の力にもつながっていきます。

この動画では、そんな私自身の体験や想いを素直にお話ししています。
仕事に悩む方や、地域で働く意味を考えている方に、
少しでも何か感じていただけたら嬉しいです。

代表 日高泰邦が語る「経営者の想い」