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地域課題解決が企業価値を高める!家具作りで山を守るRe-barrack

田辺まんぷくツアー2日目のレポート②

こんにちは。対馬ビルサービス 代表の日高泰邦です。
和歌山県田辺市にて開催された勉強会「田辺まんぷくツアー」2日目の午後は、地域の課題解決に取り組み企業価値を高めている企業の視察をしました。

最初に訪れたのは、100年以上続く老舗家具店 有限会社 榎本家具店さんが運営する 家具 インテリアショップ Re-barrack(リバラック)さんです。Re-barrackさんは、暮らしに寄り添い、暮らしを、心をより豊かにする空間をトータルでご提案するインテリアショップです。長く使うものだからこそ、経年変化の魅力が伝わる家具をセレクトしています。

オーナーの榎本さんにお話をお聞きました。

地域課題としては、近年、林業従事者の減少により、枝打ちなど森に十分な手入れが入らなくなったことで「スギノアカネトラカミキリ」という虫による食害を受けた木が増加傾向にあり、それらの木は見た目の悪さからなかなか利用が進まず、ますますこの問題を深刻にしているということです。

あかね材(虫食い材)のサンプルを見せていただきました。

Re-barrackさんでは、この地域課題に向き合い、使い道がなく利用が進まない個性的な木、あかね材(虫食い材)を活用した家具の製造、そしてブランディングを行っておられます。

オーナーの榎本さんは、これからも人と山の関係を守り、作り手とユーザーが一緒になって山を守っていけるような家具作りを目指していきますと、熱く語ってくださいました。

私は、Re-barrackさんを視察し、榎本さんのお話をお聞きして、「100年の材料で100年使用する家具を作る」というところに深く感銘を受けました。

ここ対馬でには家具屋さんが無くなりました。十数年前にはあったのですが無くなってしまい、その不便さを感じています。

地方では、ひとつの業種を皆で残していく努力が必要だと強く思います。大切に使える家具、親から子へ、家と共に引き継げるような家具を今後は購入していきます。